私は、母が、このような程よいバカに産んでくれたおかげで、

今までほとんど、人から恨まれることもなく、どちらかと言うと、犬コロのように皆に

かわいがってもらって、いじめもいじめられもせず、結構すくすくに育ってきた。

ほうだと思うけど、これまた、スーパー天然ぼけでもあるもので、

隣で天ぷら油がひっくり返っていても、気づかず、ここまで来てしまったのかもしれない。


ふとした時に思うことがあった。

「たったの一人」

あいつ、わたしの事恨んでるかなー???

と思う連れ合いがいた。
仕事やってても、友達やってても、バンドやってても家族やってても、全ては人間関係なのねーと、

私は私のモラルに従ってのみ、生きていくべし。と、ますます思う今日この頃ですが、

こと恋愛関係においての人間関係には、ちょっと違うよねー的考えを持っている私。


何を言うてるのん? 惚れた腫れたの問題は別口でしょ?

ま、そうゆう事なので、こうゆうのはキッパリ、めちゃくちゃな事でも言ってでも

さっぱりお別れするべし!


とか思って突如ドS的に、冷酷非道にさよならしてきた私ですが、これがまた不思議なことに、

私の元カレ?達は、全く幼なじみのように、突然何してるのん?と電話をかけてきたりして、

全く親戚以下のように、私に邪見に扱われている人もいる。


んな中でも『たったひとり』

あれはなかったかなーと思いだしてしまう人が居た。

これは未練ではなくて、あの頃のわたしはの言動は、ちょっと狂っていたなーと、思い出してしまう。

なんか違うよなーと思い出してしまうようなひとがいたのだ。



先日、高円寺P商店街を自転車押して徘徊中。

『わっ』と、後ろから声をかけられた。

『ぎゃー!!!』振り向いた私は、商店街中の人が振り向くような大声を出して、道ばたに倒れ込んでしまった。

「びっくりしたー?生きてたん??刺されるかと思ったやん!』と私が言うと

「刺さないけどさ、何してるの?メシでもどう??』と言われた。

「あー、無理無理、今日はライブやから。」と言ったら、

「まだやってるの?バンド??」

「?私はねー、バンドもソロもますますやってるのよ!!あんたは何なん?どうせ捨て犬みたいな負け犬生活してんでしょ?」

「ははは、まぁ適当に。」

「ふーん。じゃーね。」

と言って、そそくさと別れたのだけど、私はなんか、めちゃくちゃに嬉しかった。

その子は私がイメージしていたのよりも全然若い感じで、夏らしく元気そうで、何よりポップな感じだった。

その子の、不器用で特殊な優しさは、とても個性的で、きっと私は、今でもそれを大好きでいるのだ。

でなければ私が、「たったのひとり」とその子のことを思いだしたりもしなければ、

夏の商店街で、バッタリ偶然出会ったりもしなかったのだろう。

妙にすっきりして、自転車に乗り、家路に着いた。


ふー。

でもね、恋とはそんなものではなくて、電話で声が聴けただけでも、キュンとなって、嬉しかったりするものなのです。

と、女友達に言ったら、

「あんた、男の腐ったみたいな人ねー」と言われた。

おっしゃる通りです。とひれ伏すわたし。


朝からのにわか雨?今止みましたよー