やってやったわ。
朝から段ボールをひっくり返して、思いっきり、捨ててやったわーーー

♪ 写真は燃やしてしまった 手紙も燃やしてしまった
 ♪ 全てもう済んだこと 何もかも終わったこと

偉そうな歌を歌いながらも、箸袋ひとつ捨てられない私。
「女の腐ったみたいな男みたいな奴やなー」と、よく言われます。

写真や手紙ばかりを入れた段ボールが、ありまして、引っ越しなどある度に、
今度はこれ整理しよう、今度こそは!と思いつつ、ちょっと開けては、「また今度にしようかな?」
と、すぐまたしまう。その行為を何度も繰り返していたわたし。
ある晩、突然、お告げかこれは?
というくらい、とっても気になりだす。
「あーあかんわ。あんなんあるからあかんねやん。明日死んだらどないしよう。なんか無性に捨ててしまいたくなってきた!!!」
と思い立ったのが、去年の年末。
一ヶ月近く経った今日、やっと実行いたしました。
後は燃えるゴミ日の火曜日まで、知らんふりするのみだ!

その箱の中には、結構乱雑に、2、3歳くらいの頃のものから学生時代の頃のものまで入っていたのでありますが。
めっちゃ面白いものも、多数ありました。

「もう、絶対に学校をさぼりません!(多分アルバイトも)」  林 玲以奈 と書かれて、赤い判子が押された紙
『わたしの家』 と書かれた未来予想の間取り図  ←犬の部屋が一番でかかった。

などなど突っ込みどころが満載の内容でした。

中でも一番びっくりしたことは、親友Kからのハガキ
ひとり旅好きの彼女は、フットワーク軽くあちこちへ旅行する度に、その場所からハガキをくれる。
国内外から、旅先だけではなく、ふと思いついたときにも、どしどしとハガキをくれていたようだ。
その量はまさに、靴箱ひとつ満タンくらいにもなっていた。
とにかく幼稚園からのつきあいで、私の方も全く記憶にないものもたくさんあるのだが、とにかくどれもこれも
文章が、非常に短い!文章というか、だいたいが、太いマジックでデカデカとハガキ一面に文字。
「こっちは暑いでー元気ー?」とか、「今日は湖に来ました!お昼ごはんはサンドイッチ」とか、
まぁ言えば内容は、ほとんどないよーなのだ。
でも、その言葉少なさから、なぜか余計に旅の空気が伝わって来て、どれも素晴らしいおハガキなのです。
中でも、一番のお気に入りを見つけた。

今度、飲みに行こう!

名言ですね!このひとことのみ!これは、凄い。格好良すぎる。Kが男なら間違いなく惚れるぞわたし!
ちゃんと、切手も貼って、彼女の家から、わたしの家へ、届いているのだ。
もちろんこのハガキのことも、この頃あたりに何があったのかも、さっぱりわからないのだが、
これは永久保存物ですね!と思い、

「おかーさん、これ、わたしが死んだら棺桶に入れてね!」と母に言うと、
「OK! 任しといて!」と母が答える。

って、頼むわたしもわたしですが、任しといて!っておかーさま。
『で?わたしの方が、先逝くんやっけ?』とふたりで笑いこけたのでありました。