林:「おまえは結局、そうして、ほれ、ぬるま湯に浸かっておるだけじゃ。」
W:「いやいや、もう出るつもりだったんだけどね、濡れたまま出ると寒いでしょ?だからタオル用意してからと思ってさ。」
林:「阿呆ぬかせ。そうしておる間にも、もうすぐ夏が来るんやど。とっくに季節は変わっとるわ。」
W:「まじで?あ ほんとだー。」
林:「気づけ!そして認め、改めろ!そこが本当のぬるま湯でないことは、おまえもよーく知ってるはずじゃ。
   過去のことはもう言わん。男なら、自分のケツくらいは自分で拭きなはれ。」
W:「そう思ってるんだよ。でもでもさー」
林:「もうよい。よいから立て。立ち上がり、行きなはれ。」

こうしてWの悲劇は始ったのだ。
って、悲劇ではないんだけどさ。

Wくんの借金が発覚した。
ご利用は計画的に。。。なんて、にこっと笑ってコマーシャルしているところから、ちょこっと金を借りては、
使い込み、ちょこっと返してまた借りて、全部は返せず、でも返したような気になって。
給料が入れば、何もなかったように、皆と酒を飲んだり、パチンコをしたりする。
これで3人目だ。
ふとしたことから、金の話になり、『ひょっとして?』と訪ねると『実は、、、』なんてカミングアウトされる。
もちろん、自分の電気代だって払えない私が、そんな奴にビタ一文貸す金はないし。
先方もまさか、この穴が空いたことを知りつつ、またその同じ靴下を履くような女に、そんなことを期待はしていないであろう。
だいたいこうゆうことになっている私の友達には、共通点がある。

いい意味でも悪い意味でも、とっても優しいやつ。←言い換えれば、他人にも自分にも甘いということ。

酒、または博打が好き。←借金をするきっかけになるのは、女や買い物よりも、このふたつが圧倒的に多い。

100万円には満たないが、数十万の残高を行ったりきたりしている。←つまりは何度かは借りているということ。もしくは期日に返せない月があるということ。

とりあえず、嫌がる事承知で、むりやりでも明細を見せさせ、
自分のダメさ加減をしっかりと認知してしもらう為、いい訳無用の問いつめ攻撃だ。
本当にやりたいことがあって、自分への懸けとして、借金をした奴は、そう簡単には、こんなことにはならない!と私は思う。
収入と支出のバランスを考えればわかると、テレビのおねーさんやチワワも言っているだろうに。
毎月の請求書を開ける時の気持ちを、考えてごらんなさい。
その状態は、小さなしこりとなって、いつでも心に住み着いているはずだ。
もっともっとどうしようもないことになっている人をたくさん知っているから、まだ間に合うと思う。
そっちへ行ってはいかん。なんとなくではいかん。
もっと他にある。泣いたり怒ったり不安になったりすることはもっと他にあるやろ?
もっと他にある。腹抱えて笑えるようなことはきっと他にもある。
本当に明るい顔で、バカな酒を飲もうではないか。

この東京で、普通に、普通に生きていくということが、そう容易くないことであることを痛感する毎日だけど、

甘ったれるなよ!
文句を言うなよ!
嫌なら出てけよ!
俺は好きさ すすす好きさ 東京!!!

ってエンケンちゃんも言ってるじゃん。

こらえきれずに 溢れた愛と
どうにもならない哀しみが 悲鳴をあげる街
吠えろ 唸れ とととととと 東京!

言いたい放題言ったが、少し、寂しい気持ちになり、ぼんやりしてしまう。
いかんいかん!と、最近の私は、これでもか!という程の、リハーサル三昧。
えーっと、今日はあのリハだからあれとあれ準備して、あれ持ってこれ持って。
今日はあっちの方のリハだから、あのギター持って、あれ作っていかなきゃー。
全部自分で、初めたことであるし、どれをとっても楽しいのであるが、いかんせん鈍くちゃ子なもので
頭がこんがらがる。
時々、持ちきれませーン!と半泣きになったりするが、これでいいのだ。
やりたいと思ったことは全部やる!今年はそうゆう年にするぞ!
年初めに、一ヶ月も休みを取り、実家に帰ってかーちゃんと、毎日楽しく飯を喰い。
それでも毎日悶々とする中、そう決めたのだ。
男として(←女だけど)有言実行や!一度口に出したことは、やはりやり通したいわけですよ!
男なら(←女だけど)やらねばならぬ時がある!

と、ひとりハードボイルドなわたしでした。
気分的には、手の甲の上で、ナイフでチーズ切るくらいのね!