春休み 今年は高かった出初めからすると 苺の値段が100円は下がった
みそ汁に 炒め物に 冷たい麺に 茗荷が美味しいね
あの人は今年も これを甘酢で漬けているのかしら?
やっと出来た自由な時間は これでもかと予定を詰め込んで 身体がくったくたの幸せ
一番会いたいひとにも会えた
数年ぶり 玄関先で真っ赤な花束を抱えたわたしをみて にっこり笑ってくれたその人は 
わたしの身体、頭肩腕胸お腹お尻足をぺたぺた 
両手でぺたぺた 上から下までとにかくぺたぺたぺたぺたされた
そうして今度は触って触ってと 自分の脇の下にわたしの手を挟んで座る 
手のひらに念じながら 私は たこ焼きをくるくる焼いて たくさん食べた
人生に病気が教えてくれることって何なんやろう
死や苦痛以外に どんな事を運んでくるやろう 
たこ焼きは 最近街角で売ってる立派なやつじゃなくって 懐かしいうすら優しい味がした 
そんな昔のたこ焼きは タコが2個入っていたり ひとつも入っていなかったりよくしたなー
もちろん また会える日を想って たこ焼きでわいわい でもどこかぼんやり飲んだ

読了した本の背表紙を眺めたり 古い靴下やパンツを処分して補充したり 
少し壊れた腕時計のアラームが鳴る
はっ しっかりしないと!
音楽は聞かず ギターを弾いて読書をして 最後の3月をゆったり過ごした