はっと気が付いたら、新年も一ヶ月が経とうとしている。
正月にメールをもらった友達の、
「去年はあっという間ではなかったから良かったです。」という言葉がとても気にかかる。
「レイナさんだってそうでしょ?」と言われ、じーっと思い出してみるが、いろんなことがありすぎて
これがさっぱりわからないのである。はじめてのことだらけの、特別な年ではあったと思う。
うっかり母親にまでなってしまったんですからのぅ。
実際、子供を産むその瞬間というやつは、死ぬ気でやったといっても過言ではなかったと思う。
ほいでも妊娠とか出産というものは、なんとも巡り合わせというか、孕んでしまったらもう成り行きに身を任せるしかない事が多く、
何かに向けて必死で頑張った自分を褒めてやりたい充実感。というのとはまたちょっと違う。
わたしがほんとうに自らの意思でやりきったことなんてあんまなくて、
あんなに好きだったタバコをすっぱりやめて、びっくりだね!自分。くらいのことなのである。

正月の里帰りから、すっかり大阪に長居してしまった。
東京へ戻って、また生活が激変である。
天太にとっては、おじーちゃんおばーちゃん親戚一同の、いつでも周りに人が居て、いじくりまわしてもらいーの、
一日中かまってもらいっぱなしの生活から一転して、日中放置プレー、もしくは私との、がちんこ一本勝負!の生活の始まりである。
ミルクのみ人形だった頃からすると、日に日に感情が表に出るようになり、いろんな顔や声を出すようになった。
かわいさも倍増する反面、目も離せなくなるし、手もかかるのである。
最近は私がトイレに行った気配だけで、なんとなく不安になるのかして号泣することも多く、ウンコするにもひと苦労である。
わたしのような人間が何より頼りだというのだから、可笑しくも気の毒なようでもあるが仕方がない。
ヒロシ曰く、天太が、私を選んで産まれてきてくれたらしーのだから。

スタジオに入った。
2月15日のライブは、ひとりでやってみようと思う。
Pちゃんに2時間、天太を頼んで、ギターを抱えて自転車を立ちこぎする。
重たい扉を閉めて、シールドを繋いで、マイクをセットしながら、パンを齧る。
久々のこの感じに準備しながらも、鼻歌が溢れてしまう。
相変わらず、毎日毎日浮かんでは消えてゆく、訳の分からないことで、頭がいっぱいなのである。
息子と雄叫びをあげているだけでは、いかんせん消化しきれないのである。
新年 明けまして もっともっと 残りの人生も歌いまくりたいと思う。